皆さんこんにちは、ドラム講師の片平です。ドラムを演奏していると良く出てくる『3つ割アクセント』。下の楽譜の様なやつですね。
例えばどの様な曲で使われているかと言うと…
ONE OK ROCK『Deeper Deeper』。下の動画の2:20~を聞いてみて下さい。
『SPY×FAMILY』で話題になったOfficial髭男dism『ミックスナッツ』。下の動画の0:22~です。
この3つ割アクセント、私も最初チャレンジした時には『いや、こんなの出来ないよ』と感じたのをハッキリと覚えています。ドラムを始めたばかりの皆さんで、きっとこの様に感じている人も多いはず。しかし、どうしても乗り越えなくてはならない大きな壁です。
今日の記事ではこれを身につける為の練習方法について紹介します。この記事を読んで動きを理解し、丁寧に練習して貰えれば大丈夫。『うぉぉーすげえ!!』って言われる事を夢見て、一緒に頑張りましょう。最後に動画もありますのでそちらもご覧ください。それでは早速見ていきましょう。
まずは1打ずつの動きをしっかり確認しよう
この3つ割アクセント、1打ずつの動きを確認する事で身に付けやすくなります。楽譜を見ながら1打ずつの動きを確認してみると…
- 右手アクセント
- 左手ノンアクセント
- 右手ノンアクセント
- 左手アクセント
- 右手ノンアクセント
- 左手ノンアクセント
- 以降1~6と同じ事の繰り返し
とこの様になっています。ここでポイントになってくるのが
各音符を打った後のスティックを持ち上げるのか、そのままにしておくのか
と言う点。これをしっかり意識して動かす事が3つ割アクセントを身につける上でとても大切になってきます。この事について確認していきます。
特に2打目の動きに気をつけよう
またまた出番です、こちらの楽譜。
1打ずつ実際に手を動かしながら確認していきます。まず1打目を打ち始める前に右手を高く、左手を低く構えた状態でスタートして下さい。(写真①)
それでは1打目、右手でのアクセントなので高い位置から振り下ろします。そして打ち終わった後ですが、次の右手(楽譜の3番)の確認をしましょう。次の右手はノンアクセントなので1打目をアクセントで打ったら右手は低い位置でキープします。高く持ち上げない様に気をつけて下さい。1打目を打ち終わった段階で両手共に低い位置にいます。(写真②)
そして2打目。ここの動きが最大のポイントです。2打目の左手はノンアクセントなので低い位置からスタートして打面をチョンと触ります。そして打ち終わった後ですが、次の左手(楽譜の4番)がアクセントなので高く持ち上げます。ここで持ち上げずに3打目が終わった後に慌てて持ち上げようとするとスピードが上がりません。2打目を打ち終わったらすぐに左手を持ち上げましょう。2打目を打ち終わると右手は低い位置、左手は高い位置にいます。(写真③)
3打目は1打目を打ち終わった後の右手が低い位置からスタート。そのまま打面をチョンと触り、次の右手(楽譜の5番)がノンアクセントなので低い位置でキープしましょう。3打目を打ち終わった時点で最初の構えと手が逆、右手が低い位置で左手が高い位置になっていればOK。(写真④)
4打目以降は上の1~3打目と同じ動きを今度は左手からスタートします。
やはり気をつけたいのが2打目の後の動き。2打目を打ち終わった後にすぐに左手を持ち上げて、打ち始める前と逆の手の形にする事が大切になってきます。練習する時は1打ごとに右手左手がどの位置(高い/低い)にあるのかをしっかり確認しながら取り組んで下さい。
Basic 4 Strokeに当てはめて考えてみると
ここまで取り組んできた動きですが、実は『Basic 4 Stroke』と言う4つの基本のストロークで出来ています。このBasic 4 Strokeを理解できると3つ割アクセントだけでなく、Rudimentsを身につける際にも役立ちますので「Basic 4 Strokeって何?」と言う方は、まずこちらの記事を読んでみて下さい。
それではBasic 4 Strokeを使ってそれぞれの動きが何のストロークなのかを確認してみます。
※下のリストはそれぞれ「打つ前の手の位置→打ち終わった後の手の位置」を表しています。
- 右手:高い位置→低い位置…ダウンストローク
- 左手:低い位置→高い位置…アップストローク
- 右手:低い位置→低い位置…タップストローク
- 左手:高い位置→低い位置…ダウンストローク
- 右手:低い位置→高い位置…アップストローク
- 左手:低い位置→低い位置…タップストローク
これをみると『ダウン→アップ→タップ』の繰り返しである事が分かります。このダウン、タップ、アップのそれぞれの動きをしっかり守る事が、この3つ割アクセントを習得する上でとても大切です。1打目のダウンは打った後にしっかり低くキープ、2打目のアップは打った後に上まで持ち上げる、3打目のタップは小さい音でそのままスティックを低くキープする。あとはこれらの動きを滑らかに続けていきます。
3つ割アクセントはBasic 4 Strokeを理解してから取り組むと、よりスムーズに吸収が出来ます。まだBasic 4 Strokeに取り組んだ事がない人はこの機会に併せて練習してみましょう。
動画で実際の動きを確認しよう
さて、ここまで動きについて文字で書いていきましたが、実際に見て貰うのが一番分かりやすいです。動画で動きを確認してみましょう。
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最後に
今日の記事はいかがでしたか?ドラムの演奏でよく使われる3つ割アクセント。それを身につける練習方法についてまとめてみました。1打ずつしっかり動きを確認する事、その際にBasic 4 Strokeが出来ているとより理解が深まるので、まだ取り組んでいない方はこの機会にBasic 4 Strokeも練習しましょう。
3つ割アクセントが出来る様になるとFill-inの幅もグッと広がるので、是非チャレンジしてみて下さいね!!
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