皆さんこんにちは、ドラム講師の片平です。今日の記事は簡単ドラム。YOASOBI『アイドル』にチャレンジしてみましょう。
『アイドルを演奏してみたいけど、テンポが速くて難しそう…』。そんな悩みを解決する為に、この記事では初心者の方でも演奏しやすいアレンジをしたバージョンを紹介します。
難しい曲でも1つずつ取り組めば大丈夫。それでは早速見ていきましょう。
『アイドル』ってどんな曲?
『アイドル』は2023年4月12日に配信が開始されたYOASOBIの楽曲で、テレビアニメ【推しの子】の主題歌でもあります。
こちらのサイトで歌詞について考察されているので、是非ご覧ください。
まずは動画で確認してみましょう。
まずは動画で確認しよう
それでは各セクション毎に見ていきましょう。見出しにデモ演奏動画の時間を書いておきますので、動画を見る際の参考にして下さい。
各セクション毎に見ていこう
Intro(デモ演奏動画0:00~)
まずはIntroです。
1段目のリズムパターンは右手ハイハット4分音符で左手スネアを3拍目に落とします。ベースドラムのタイミングが1小節目は1拍目ですが2小節目は2拍目になるので、どのタイミングでペダルを踏むのかを気をつけて取り組みましょう(画像1)。
2段目のフレーズはリズムが難しいですが曲のアクセントと同じになります。3,4小節目はフロアタムで演奏していますがベースドラムで演奏すると、より原曲に近くなりますよ(画像2)。
A1(デモ演奏動画0:18~)
次はA1です。
ここでの基本パターンは右手4分音符、左手2,4拍目、右足4分音符なので演奏しやすいはず。2段目のFill-inの確認をしましょう。両方とも見た目が難しそうですが手順に気をつければ大丈夫です。動画を参考に下の楽譜に書いてある手順で演奏してみてください(画像3)。右左交互の分かりやすい手順です。
B1(デモ演奏動画0:41~)
次はB1にいってみましょう。
まずは1段目最初の4小節の確認から。スネアは4拍目でベースドラムのリズムに注意します。特に2小節目は休符から入るので気を付けてください(画像4)。
2段目の最初はベースドラム4分音符+ハイハットのオープンクローズ。ここは両足を同時に踏むというのがポイント。楽譜には書いてありませんが、両足を同時に踏む事でこの様な音になります。動画の0:49~で動きをチェックしてみましょう。
サビ1(デモ演奏動画0:55~)
やってきました、サビ1です。
基本のリズムパターンはA1と同じ。1段目4,8小節目のFillの確認をしましょう。ここのFillは休符から入りますがそこでベースドラムを踏むので、『ドンタカドンタカ』と手足を組み合わせたリズムとして捉えると良いです(画像5)。
2段目の最後はシンコペーションが入ってきます。”シンコペーション”の意味についてはこちらの記事でチェック。
ここで気をつけたいのが2点。まず1点目は1小節目の4拍目でベースドラムを踏んでしまわない事。そこまでずっと4分音符で踏んでいるので気をつけないと4拍目も踏んでしまいます。しかしここは4拍目裏のクラッシュにベースドラムを合わせなくてはならないので気をつけてください。
そして2点目はシンコペーションからの着地。2小節目の2拍目で正確に着地するために1拍目をしっかり感じ取る必要があります。何となくで着地するのではなく、しっかりどこの拍で着地するのかを意識しましょう(画像6)。
C(デモ演奏動画1:18~),サビ2(デモ演奏動画1:41~)
1回目のサビが終わり、次はCとサビ2をまとめて確認していきましょう。
Cのリズムパターンはイントロと似ていますね。ここでもどのタイミングでベースドラムを踏むかに気をつけて取り組んでください。8小節目のクラッシュの上についているマークは『アクセント(>)』と『スタッカート(・)』です。このマークがついている時はシンバルを手で止めて、音を短く切りましょう(画像7)。
サビ2も一緒に確認します。
ここで気をつけたいのが7,8小節目、15,16小節目のFill-inです。両方とも同じFill-inになっていて、最初の小節は2拍目までリズムパターンを打ちその後にハイハットとベースドラムを合わせて打つのですが、そのリズムに注意。その後はクラッシュからスネアを3打、そしてタムを打った後にスネアへ行きます。最後の2拍は16分音符が結構速いですが、音を綺麗に揃えて打てる様にしましょう。ごちゃっとならない様に気をつけて下さいね(画像8)。
D(デモ演奏動画2:04~)
次のDはテンポもリズムもガラッと変わります。要注意!
まずテンポが変わるので気をつけましょう。そしてリズムが3連符中心になります。ここでのリズムは『水戸黄門のテーマソング』や『ボレロ』を聞いてもらうと感覚が掴みやすいかもしれません。
このリズムに慣れたら、後は手順に気をつけると演奏しやすくなります。1,3拍目頭を右手で2,4拍目頭を左手で打つ手順でやってみて下さい。下の画像の手順になります(画像9)。
B2(デモ演奏動画2:32~),サビ3(デモ演奏動画2:45~)
ここまで来たらもう一息。B2とサビ3の確認をしましょう。
B2はドラムお休みです。サビ3については最初の4小節を確認しましょう。ここは3小節目の4拍目裏にスネアとクラッシュを入れるのですが、その後4小節目の1拍目が裏拍からベースドラムで入ります。拍の頭でベースドラムを踏んでしまわない様に気をつけて下さい(画像10)。
Ending(デモ演奏動画3:14~)
お疲れ様でした。Endingです。
ここでは9小節目からガラリとパターンが変わる事、そして最後の小節はベースドラム3打でしっかり締める事に気をつけましょう。最後の最後でズッコケない様にして下さいね。
まとめ&楽譜ダウンロードはこちら
さて、本日の記事は如何でしたでしょうか?SNSなどでも使われ、色々なところで耳にする『アイドル』。アップテンポで演奏していても楽しいので是非チャレンジしてみて下さい。
楽譜のダウンロードはこちら
https://tomo-drum.com/drumscore/idol.pdf
↓↓↓デモ演奏動画が良いなと思ったら是非チャンネル登録を↓↓↓
動画内で使用している機材はこちら
動画内で使用しているオススメの機材について紹介します。各商品の画像をクリックすると国内最大級の楽器オンラインショップ『サウンドハウス』さんの商品ページに飛びます。多くのミュージシャンが利用するショップですので、安心してお買い求め下さい。対応、発送なども非常に丁寧で速いですよ。
電子ドラム:ATV aDrums Expanded Set
値段は高いですが、音はとても良いです。ATVストアと言うお店で、楽器の音を太鼓/シンバル別にダウンロード(購入)出来るのが大きな特徴。各太鼓を全て別のメーカーの音にするといった生ドラムでは難しい贅沢も出来ちゃいます。メトロノームなどの練習機能はついていませんので、注意が必要です。
ペダル:dw9002PC
このdw9000シリーズの動きの滑らかさはとにかく素晴らしいです。このペダルを踏んだら他のペダルが踏めなくなるといっても大袈裟ではないくらい。値段は高いですが思い切って購入して長く大切に使える、そんな素晴らしい1台。
ハイハットスタンド:DW5500d
dwと言う事でハイハットスタンドも動きが滑らか。フットボードが意外に短い(足が大きい人は大変かも)と言う点と、重量があると言う点は注意が必要です。
スティック:Vic Firth 5AN
程よい太さ、程よい重さで扱いやすく、チップがナイロンなので欠けないと言うメリットも。持った感覚、降った感覚は人それぞれですがスティック選びに迷われている方は一度手にとってみて下さい。オススメです。
コメント