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鍵でドラムをミュートする『KM-1』レビュー

楽器レビュー
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皆さんこんにちは、ドラム講師の片平です。今日は先日購入した面白い機材『KM-1』を紹介します。スネアに取り付ける事で音に変化を加えられるこの商品、記事を読んで気になったら是非使ってみてくださいね。

この記事を読むとわかる事
  • KM-1って何?
  • スネアにつけるとどんな効果がある?
  • 他の太鼓につけると…
  • 商品購入リンク

それではいってみましょう!

『KM-1』って何?

『KM-1』はドラマーの柏倉隆史さんとドラムメーカーCANOPUSが共同開発したブラス(※)製の鍵型マフラーです。このマフラーは音を小さくするMufflerの意味なのでせっかくだから英語も覚えてしまいましょう。車の排気口にもマフラーがついていますね。

※ブラスとは…真鍮。銅と亜鉛を混ぜ合わせた合金。

ドラマーでスネアに何か物を乗せたり貼り付けたりする事で音に調整している人は多くいます。このKM-1もその手段の一つで、普段からご自身の鍵をスネアに乗せていた柏倉さんだからこその製品と言えるのではないでしょうか?実際に鍵を乗せて演奏している様子がこちらです。

実際に鍵をスネアの上に置いて演奏している様子

そもそもこの商品が開発された経緯は、

スネアドラムをミュートするとおいしい迫力まで半減してしまうことが少なくありません。ドラマーの多くは市販のマフラーや身の回りのもので試行錯誤をしています。
ドラマーの現場経験から生まれたKM-1はスネアドラムに乗せるだけで迫力のあるミュート音が実現できるばかりか、スペアキーを1つ作るだけで数千円かかるところ、鍵束を作る手間とコストを大幅に省いた便利アイテムと言えるでしょう。
(CANOPUSホームページより引用 https://canopusdrums.com/jp/product/brass-key-muffler/)

という事の様です。それではこの「迫力あるミュート音」とはどの様なものでしょうか?まずはKM-1の実物をじっくり見てみましょう。

『KM-1』はこんな製品だ

実物がこちら。

KM-1

左上にある丸い部分が磁石となっており、金属製スネアのシェル部分やそうでないスネアでもラグやフープなどにつける事が出来ます。そしてその磁石から約10cm先に3×3の9個の鍵がついており、それをスネアの上におきます。実際にスネアにつけてみた写真がこちら。

実際にスネアにつけてみた

上の写真ではテンションボルト部分に磁石をつけ、かなり長めに出しています。この磁石をつける位置を変える事で鍵が当たる位置を調整し、音に変化を出す事が出来るんですね。それでは

  1. 何も乗せずに演奏した時の音
  2. KM-1をスネアのリム(縁)よりに置いた時の音
  3. KM-1をスネアの中心よりに置いた時の音

を実際に聴き比べて、どんな変化があるかみてみましょう。

音を聴き比べてみよう

何も乗せずに演奏した時の音

まずは何も乗せずに演奏した時の音です。この音が基準になるのでじっくり聴いてみてください。

※全ての動画はiPhoneのカメラで撮影し、一切の加工を加えていません。

何も乗せずに演奏した時の音

それでは次にリムよりにKM-1を置いた時の音を聴いてみましょう。

KM-1をスネアのリム(縁)よりに置いた時の音

スネアのリム(縁)よりに置いた時の音はこの様な感じです。

リムよりに置いた時の音

聴いてもらうと明らかに余韻が違うのが分かりますね。何も乗せないと『トーン』という音が響いていましたが、KM-1を置くとその音が消えて、代わりに鍵のぶつかる音が聞こえる様になりました。余韻が短くなった事で音の位置やタイミングが明確になった感じがします。

それではKM-1をスネアの中心よりに置くとどうなるのでしょうか?

KM-1をスネアの中心よりに置いた時の音

スネアの中心よりに置いた時の音はこの様な感じです

中心よりに置いた時の音

リムよりに置いた時に比べて更に余韻がカットされている感じがします。逆に鍵がぶつかる音は増していて、かなりしっかりと『シャン』という音が聞こえますね。これくらいしっかり聞こえるとジングル(タンバリンなどの縁についている銀色の円盤部分)として使う事も可能です。

聴き比べてみると…

冒頭にも書いた「迫力あるミュート音」というのを感じていただけたのでは無いでしょうか?ミュートとして余分な音はカットしつつ、太い部分の音はしっかり残す。おそらくですが他のミュートと大きく違う点としてスネアを打った時にKM-1が少し浮くという点がポイントです。少し浮くことによりミュートがかかり過ぎないというのが大きいのではないのでしょうか。貼り付け型のミュートでは絶対に起こらない事です。

また鍵同士がぶつかり合う金属音も良い味を出していますね。先に書きましたがジングルの様な効果を生み出してくれます。ジングルとはこの様な音です。

ジングルの音とは

スネアへの当て方によりミュートやジングルの音の調整が出来、しかもそれが磁石タイプなのでサッと出来るのが嬉しい。曲の間でつけたり外したりも可能ですね。ただ1点、注意したい事が。磁石はかなり強力です。弱過ぎたら打っている時に外れてしまうので、ある程度の強さは必要ですが思っている以上に強力です。結構しっかり引っ張らないと外れないので、急ぎで取り外しをする時は気をつけてください。

ではここで番外編。このKM-1をフロアタムにつけるとどうなるでしょうか?動画に撮ってありますのでこちらの音もお楽しみください。

番外編:フロアタムにつけてみると…

さてこのKM-1はもちろんスネアだけでなく、他の太鼓につける事も出来ます。それではフロアタムにつけるとどの様に聞こえるでしょうか?動画で確認してみましょう。

まずは何も乗せずに演奏した場合。

何も乗せずに演奏した場合

次にKM-1をのせて演奏した場合。

KM-1を乗せて演奏した場合

スネアの時よりもハッキリと鍵同士がぶつかりあう音が聞こえます。フロアタムの低音に重なるようにシャンシャンと鳴るので面白い効果が得られますね。スネアの代わりにフロアタムでバックビートを打つ時に使ってみると良いかもしれません。

例えばこの曲のイントロのドラムでKM-1の”シャン”という音が聞こえてきても面白いですよね。

OASIS『Live Forever』

まとめ&商品リンク

さて、今日の記事はいかがでしたでしょうか?スネアにミュートをかけて音の調整をしたい方にとっても、色々な太鼓に乗せてジングル的に使いたい方にとっても使い勝手の良いKM-1。気になった方は下部の商品リンクから是非チェックしてみてください。

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迫力のあるミュート音を演出するCANOPUS、柏倉隆史氏共同開発のキーマフラー。鎖の長さを調整することで異なる音色を得られます。

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