皆さんこんにちは、ドラム講師の片平です。今日の記事は簡単ドラム。マカロニえんぴつ『恋人ごっこ』にチャレンジしてみましょう。
2012年に神奈川県で結成されたマカロニえんぴつ。2年連続レコード大賞(2021最優秀新人賞、2022優秀作品賞)受賞と、物凄い勢いのあるバンドの一つです。
今日の記事ではこの『恋人ごっこ』の簡単ドラムにチャレンジしましょう。テンポもそんなに速くなく、演奏しやすいと思います。最後にドラムがガラッと変わる所は注意が必要です。
それでは早速チャレンジしてみましょう!!
『恋人ごっこ』ってどんな曲?
『恋人ごっこ』はマカロニえんぴつの2ndアルバム『hope』(2020年4月リリース)の収録曲。2020年2月に配信シングルとして先行リリースされています。男女の恋愛模様について書かれた曲で、こちらのサイトに歌詞の考察が書かれていますので是非読んでみて下さい。
「ごっこ」の3文字に深い意味がありそうですね。
まずは動画で確認しよう
それでは各セクション毎に見ていきましょう。見出しにデモ演奏の時間を書いておきますので、動画を見る際の参考にして下さい。
各セクション毎に見ていこう
Intro(0:00~),サビ1(0:12~),A1(0:31~)
Intro、サビ1、A1を見ていきましょう。ここでは4つのポイントを確認します。
まず1つ目は出だしのリズムパターン。ここは両手を同時に打ち、3,4拍目の後にベースドラムを落とします。つられて一緒になってしまわない様に気をつけましょう。最初のクラッシュの所だけ手足が揃いますので気をつけて下さい(楽譜1)。
次にサビ1最後のFill-inを見ていきます。ここは2拍目まで両手のリズムパターンで3,4拍目にFill-inが入ります。RLRLRLの手順がやりやすいのでオススメです(楽譜2)。
では3つ目です。A1の1段目の動きについて確認します。ここは足を4分音符で踏みながら裏拍にハイハットを入れます。出だしのクラッシュは右手右足を揃えて、その後は右足→右手の繰り返しです。この動きの切り替えに気を付けましょう。どうしても足を打った時に右手を一緒に打ってしまいやすいので気をつけて下さいね(楽譜3)。
最後に4つ目を確認しましょう。このセクション1番最後のFill-in、ここの手順に要注意。3拍目の「タタータ」は『右左左』で覚えるといいです。この場合も右左左で演奏する事で次のタムへの移動がしやすくなります(楽譜4)。
B1(0:49~)
B1です。ここではリズムパターンと最後の小節を確認します。
まずリズムパターンですが、右手8分音符に対して右足をどこで踏むのか意識しましょう。右手の1,4,5打の部分と右足が重なります(楽譜5)。
そして最後の小節です。ここに書いてある「rit.」の文字。この「rit.(リット)」はritardando(リタルダンド)の略でだんだん遅くするという意味があります(楽譜6)。サビの前で1度テンポを落としましょう。
サビ2(1:10~)
2回目のサビです。
ここでは1点だけ。2段目のリズムパターンですが右手がライドシンバルになります。ハイハットで出来るパターンもライドシンバルでやってみると意外と出来なかったりするので、右手ライドシンバルでも練習するようにしましょう。
B2(1:36~),サビ3(1:55~)
B2とサビ3をまとめて確認していきます。
B2のリズムパターンはB1と同じで、1段目最後のFillはRLR(楽譜7)、2段目最後のFillはRRL(楽譜8)で演奏しましょう。
次のサビ3の入りは大きなポイント。サビの入りはどうしても頭にクラッシュシンバルを入れて派手にいきたくなる所ですが、ここではベースドラム2打から入り2拍目のスネア+クラッシュの部分にアクセントを持ってきます。その直前の小節(上の楽譜8)から足2打へ続ける練習をしてみて下さい。2拍目にスネアとクラッシュを入れてからはRRRLRでFill-inを続けましょう(楽譜9)。
C(2:11~)
最後のCです。ここはガラッとリズムが変わりますね。
リズムパターンが3連符ベースの『ドツツタツツ』になります。サビ3までの8分音符のパターンとは雰囲気が全然違うので、まずは音楽に合わせて『ドツツタツツ』と歌ってこの感じに慣れましょう。そして確認したいFill-inが2ヶ所。まず1つ目は2段目の1小節目。ここはまず2拍目にスネア-タム-フロアタムのFill-in(手順はRLR)を入れます。その後にFlam(左右のタイミングを少しずらして打つ。同時にならないように注意しよう)からの足2打で『タドドタドド』です(楽譜10)。
そして次のFill-inは3段目の1小節目。ここは6連符で書かれているので難しそうに見えますが、ポイントは右手を3連符でキープする事。リズムパターンでハイハットを打っている右手をそのままスネアに持っていき、間を左手で埋めると勝手に6連符になります。右手の速さを変えずに演奏する事を意識してみましょう(楽譜11)。
最後はB1でも
まとめ&楽譜ダウンロードはこちら
さて、本日の記事は如何でしたでしょうか?最後にリズムがガラッと変わるこの曲。8分音符、3連符のリズムパターンが使われるので、この曲を通して両方にチャレンジしてみましょう。ただ、バンドの曲なのであまり細かい事を気にしすぎて勢いを失わない様に気をつけて下さい。
楽譜のダウンロードリンクはこちら。
https://tomo-drum.com/drumscore/koibitogokko.pdf
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動画内で使用している機材の紹介
動画内で使用しているオススメの機材について紹介します。各商品の画像をクリックすると国内最大級の楽器オンラインショップ『サウンドハウス』さんの商品ページに飛びます。多くのミュージシャンが利用するショップですので、安心してお買い求め下さい。対応、発送なども非常に丁寧で速いですよ。
電子ドラム:ATV aDrums Expanded Set
値段は高いですが、音がとても良いです。ATVストア(https://store.atvcorporation.com/ja)と言うお店で楽器の音を太鼓/シンバル別にダウンロード(購入)出来るのが大きな特徴。各太鼓を全て別のメーカーの音にするといった生ドラムでは難しい贅沢も出来ちゃいます。メトロノームなどの練習機能はついていませんので、その点は注意が必要です。
ペダル:dw9002PC
このdw9000シリーズの動きの滑らかさはとにかく素晴らしいです。このペダルを踏んだら他のペダルが踏めなくなるといっても大袈裟ではないくらい。値段は高いですが思い切って購入して長く大切に使える、そんな素晴らしい1台。(ここ最近は円安の影響をモロに受けている気が…)
ハイハットスタンド:DW5500d
dwと言う事でハイハットスタンドも動きが滑らか。フットボードが意外に短い(足が大きい人は大変かも)と言う点と、重量があると言う点は注意が必要です。重量がある分、安定はしますが持ち運びが大変です。
スティック:Vic Firth 5AN
程よい太さ、程よい重さで扱いやすく、チップがナイロンなので欠けないと言うメリットも。持った感覚、降った感覚は人それぞれですがスティック選びに迷われている方は一度手に取ってみて下さい。オススメです。
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