皆さんこんにちは、ドラム講師の片平です。大人気アニメ『SPY×FAMILY』第1期オープニングテーマだったOfficial髭男dism『ミックスナッツ』。テンポが速いうえに前半はJazzの要素が取り入れられていたりと、演奏するのがとても難しい曲です。
この記事ではその『ミックスナッツ』のドラムを簡単アレンジしたものを楽譜、ポイントをつけて解説します。記事の最後にはデモ演奏の動画もありますので、「原曲通りに演奏するのは難しそう…」という方はこの記事を参考にチャレンジしてみて下さい。それでは早速スタート!!
『ミックスナッツ』ってどんな曲?
出だしからAメロの終わりまでをアップテンポなJazzSwingで進むのが最大の特徴です。ドラムはライドシンバルでチンチキチンチキ(この曲の速さでやるのは大変)で進み、Bメロでビッグバンドのアンサンブルの様な演奏になります。サビからはそこに少しロックっぽい要素が加わり、力強さが増す印象です。
全体を通してJazzの色が強く出ていて、普段Jazzを聴かない、演奏しない方には苦労する点が多いかも知れません。今日の記事では各セクション毎に楽譜とポイントを照らして確認していきましょう。
各セクション毎に確認しよう~Intro,A1,B1,サビ1~
イントロ
まずはイントロから。
最初のポイントはライドシンバルを使ったリズムパターン(ポイント1)。
原曲では冒頭に書いた様に『チンチキチンチキ』で演奏するのですが、ここでは4分音符に変えて演奏しやすくしています。そこに左足を2,4拍目で踏むというのが大きな特徴です。ポップスやロックだと2,4泊目にはスネアドラムを打つ事が殆どですが、Jazzだと左足でハイハットを踏みます。この動きに慣れていない方は、まずこれだけゆっくり練習しましょう。左足は踵を上げて爪先でペダルを踏み込む様にすると歯切れの良い音が出るのでオススメです。
2個目のポイントは最後の4小節(ポイント2)。
実際は楽譜に書いてある音符と音符の間を埋める様にスネアが入っていますが、アクセント部分だけにしました。音数が少ない分、そんなに速い動きにはならないので最初の2小節は好きな手順で大丈夫です。3小節目は右手からスタートして4小節目のタムを左手、そして手を入れ替えて左手スネアからの右手でクラッシュにしてみましょう。
A1
A1は殆どがライドシンバルのパターン。気を付けたいのは2ヶ所のFill-inです。ここの手順だけ確認しましょう。
まず16小節目(ポイント3)はRRLLRでタンタタンタタンというリズムになります。最後のLR(ンタタン)の部分はRLでも大丈夫です。
そして31,32小節目(ポイント4)の1小節目はポイント3と同じで、2小節目は右左交互が良いです。最後のタムは右手になります。
B1(B2も同じ)
B1はガラッと雰囲気が変わります。ここはかなり忙しいので手順とリズムをしっかり確認しましょう。
1小節目、右手クラッシュからスネアを右左、その後4拍目裏のクラッシュを右手で打ちます。2小節目1拍目は前の小節からクラッシュの音が伸びています。この後のタムを正確に打つために1拍目をしっかり感じ取る様にして下さい。ここのタムは右左交互に打ちましょう。
3小節目は1小節目と同じ。4小節目はやはり2小節目と同じ様に1拍目をしっかり感じ取ります。手順は右手でライドシンバルを2打、4拍目のスネア2打を右左が良いです。
5,6小節目は1,2小節目と同じになり、7,8小節目は右左交互で打ちます。ここで気を付けたいのが最後のクラッシュ3打は左手になる事です。左手クラッシュと右足ベースドラムがキッチリ揃う様に注意しましょう。ここのクラッシュが全て裏拍になるのでリズムを取るのが難しいかもしれません。原曲でもこの様にアクセントが入っているので、曲を聴いてタイミングを覚えてしまうと良いでしょう。
最後の4小節はやりやすい手順で演奏して貰って大丈夫ですが、オススメの手順を記載しておきます。各小節に入っている4分休符をしっかり感じ取って下さいね。
サビ1(サビ2も同じ)
続いてサビ1です。
まずはサビの基本パターン(ポイント5)。ここでは右手と左手が同時になるのか、交互になるのかに注意。RLと縦に書いてある所は両手同時、その他の部分は右左交互です。
次にポイント6。ここは3,4小節目の1拍目の手順に注意します。3小節目は右手から、4小節目は左手からのスタートがやりやすいです。そこのスネアはしっかり1拍目を捉える意識で打ちましょう。
最後にポイント7。3,4小節目は休符が多くなります。手順は楽譜の通りでなくても大丈夫ですが、音符と音符の間隔が大きくなりますので、焦って速くならないように気を付けて下さい。
各セクション毎に確認しよう~A2,サビ3,Ending~
A2
A2はそんなに難しくないです。右手ハイハットを1,3拍目で打ちながらどこに左手スネア、右手ベースドラムが入るか確認しましょう。
サビ3
最後のサビです。
ここで確認したいのは1ヶ所、ポイント8のみです。このサビでだけ出てくる4小節になります。ここは右手右足4分音符、左手が2,4拍目のバックビートを打ちます。パターン自体は決して難しくありませんが、4小節のみであっという間に終わるので次のパターンへの切り替えが遅れない様に気を付けて下さい。
Ending
これで最後、Endingです。
Endingは今まで出てきたフレーズの組み合わせで演奏出来ます。1箇所だけ気を付けたいのがポイント9。一番最後のクラッシュシンバルのタイミングです。ここは赤文字で書いてある様に3拍目にクラッシュが入ります。このクラッシュがズレてしまったらいくらここまで良い演奏をしてきても台無しになってしまうので、しっかり3拍目に打って下さいね。
最後に:楽譜と動画はこちらから
今日の記事は如何でしたでしょうか?簡単ドラムと言えど、かなり難易度の高いこの曲。でもJazzの要素が入っていたりと挑戦すれば色々な事を学べます。記事内で説明したポイントを押さえながら、まずはゆっくりで大丈夫ですので練習してみましょう。
下にある楽譜、動画を参考に頑張ってみて下さいね!!
楽譜のダウンロードはこちら
楽譜は以下のリンクからダウンロード可能です(PDF形式)。練習にお役立て下さい。
https://tomo-drum.com/drumscore/MIXED_NUTS.pdf
デモ演奏動画はこちら
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