皆さんこんにちは、ドラム講師の片平です。今日の記事は簡単ドラム。SPYAIR『オレンジ』にチャレンジしてみましょう。
『この曲を演奏したいけど、原曲のままだと難しい…。』
そんな悩みを解決する為に、この記事では初心者の方も演奏しやすいアレンジをした簡単ドラムバージョンを紹介します。今までにレッスンや動画のために何百という曲のドラムをアレンジしてきましたのでお任せください!
難しい曲でも1つずつ取り組めば大丈夫。それでは一緒に確認していきましょう。
『オレンジ』ってどんな曲?
SPYAIR『オレンジ』は2024年2月にリリースされたシングル。『劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦』の主題歌にもなりました。
こちらで歌詞を見ることができます。
それではまずはデモ演奏動画からです。
『オレンジ』簡単ドラムデモ演奏動画
それでは各セクションごとに解説します。見出しにデモ演奏動画の時間を書いておきますので、動画を見る際の参考にして下さい。
各セクション毎に見ていこう
Intro(デモ演奏動画0:00~)
まずは出だしの6小節を確認します。5小節目まではハイハットを2,4拍目で打ちながらベースドラムを鳴らします。タイミング、そしてベースドラムに右手ハイハットがつられないように気をつけましょう。6小節目は3拍目の裏のFlamと4拍目の手順に気をつけるといいですよ(画像1)。
その後のリズムパターンはベースドラムのタイミングに注意しましょう。ここのフレーズ、デモ演奏用に自分で演奏していても「おっ…(汗)」となるくらいに手強いです。特に3拍目は2打とも裏拍(16分音符2,4個目)のタイミングになります。『ンドンド』という感じで、表拍をしっかり感じ取るようにしましょう(画像2)。
このようにつられやすいところは、とにかくゆっくり練習してみてくださいね。
A1(デモ演奏動画0:31~),B1(デモ演奏動画0:50~)
A1はIntro1段目で使ったフレーズで演奏できるので省略します。
B1は、まずリズムパターンの手足の組み合わせに注意しましょう。特に2,3拍目のベースドラムのタイミングと、その時に右手がつられないように気をつけてください。2拍目のベースドラムは16分音符4つ目、3拍目のベースドラムは16分音符3つ目となります(画像3)。
4小節目は3拍目のFill-inをRLRの手順で演奏すること、4拍目の裏のクラッシュをビシッと止めることに気をつけましょう。特にこの3拍目のRLRは色々なフレーズで使われます。これは本当に色々なところで出てくるので、しっかり覚えておくと本当に役立ちます。自信を持って言えるので、この曲をキッカケに覚えてしましましょう。また5小節目は2/4になっています。2拍しかないので、数え間違いに注意が必要です(画像4)。
この3拍目のフレーズを覚えちゃうと本当に役立ちますよ!
サビ1(デモ演奏動画1:01~)
サビ1の前半はリズムパターンがガラッと変わります。ここまでと比べるとテンポが倍になったように聞こえるフレーズです。手足の組み合わせはもちろんのこと、テンポが速くなってしまわないように注意が必要です。また7小節目からはまたテンポが半分になったように聞こえます。ここでは遅くなりすぎないように注意が必要です。こういったフレーズはメトロノームをつけて4小節ごとにフレーズを変えながら練習するのがおすすめ。しっかり「1,2,3,4」をカウントして4分音符をキープしましょう(画像5)。
テンポが倍になったように聞こえる=ダブルタイムフィール
テンポが半分になったように聞こえる=ハーフタイムフィール
といいます。覚えておきましょう!
A2(デモ演奏動画1:27~),B2(デモ演奏動画1:47~)
B2はB1と同じなので、ここではA2のみ解説します。
A2はリズムパターンの右手ハイハットが8分音符になります。IntroやA1、B1では右手がつられないように取り組んできましたが、ここはしっかりと右手右足を揃えなくてはなりません。どのタイミングで右手右足を揃えるのかをしっかり確認しましょう。また、4小節目のFill-inはRLRで演奏するといいです(画像6)。
ここはしっかり手足を揃えたいですね。
サビ2(デモ演奏動画1:58~),間奏(デモ演奏動画2:17~),C(デモ演奏動画2:36~)
サビ2はサビ1と同じです。テンポが速くなったり遅くなったりしないように気をつけましょう。
間奏は4拍目裏からライドシンバルが入ります。ここはタイミングに注意して5小節目1拍目で着地することを意識するといいです(画像7)。
CはA1と同じフレーズです。7小節目は丸々休みになります。
サビ3(デモ演奏動画2:53~),サビ4(デモ演奏動画3:12~),Ending(デモ演奏動画3:31~)
サビ3は最初の4小節が休みで、5,6小節目にクラッシュシンバルが入ります。7小節目の頭もクラッシュで2拍目からはスネアとフロアタムを8分で打ちましょう。足は4分音符になるので、手につられないように気をつけてください(画像8)。
サビ4、Endingは特に新しいポイントはありません。最後のFill-inを力強く演奏してビシッとしめましょう。
ここの両手8分+右足4分って意外と難しいんです。足が8分になっていないか気をつけてください。
SPYAIR『オレンジ』簡単ドラムまとめ&楽譜ダウンロードはこちら
今日はSPYAIR『オレンジ』の簡単ドラムを紹介しました。リズムパターンの手足の組み合わせに注意しながら取り組んでみてください。手足が同時になるところはしっかり同時に、そうでないところはつられないように気をつけながら練習しましょう!
楽譜のダウンロードはこちら
https://tomo-drum.com/drumscore/orange.pdf
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動画内で使用している機材はこちら
動画内で使用しているオススメの機材について紹介します。各商品の画像をクリックすると国内最大級の楽器オンラインショップ『サウンドハウス』さんの商品ページに飛びます。多くのミュージシャンが利用するショップですので、安心してお買い求め下さい。対応、発送なども非常に丁寧で速いですよ。
電子ドラム:ATV aDrums Expanded Set
値段は高いですが、音がとても良いです。ATVストアというお店で、楽器の音を太鼓/シンバル別にダウンロード(購入)出来るのが大きな特徴。各太鼓を全て別のメーカーの音にするといった生ドラムでは難しい贅沢も出来ちゃいます。メトロノームなどの練習機能はついていないので、注意が必要です。
ペダル:dw9002PC
このdw9000シリーズの動きの滑らかさはとにかく素晴らしいです。このペダルを踏んだら他のペダルが踏めなくなるといっても大袈裟ではないくらい。値段は高いですが思い切って購入して長く大切に使える、そんな素晴らしい1台です。
ハイハットスタンド:DW5500d
dwと言う事でハイハットスタンドも動きが滑らか。フットボードが意外に短い(足が大きい人は大変かも)点と、重量がある点(持ち運びが大変)は注意が必要です。
スティック:Vic Firth 5AN
程よい太さ、程よい重さで扱いやすく、チップがナイロンなので欠けないと言うメリットも。持った感覚、振った感覚は人それぞれですがスティック選びに迷われている方は一度手にとってみて下さい。オススメです。
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