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『Basic 4 Stroke』を使いこなして、スティックコントロールをレベルアップしよう!!

ドラムレッスン
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皆さんこんにちは、ドラム講師の片平です。ドラムをやっていて『Basic 4 Stroke』という言葉を聞いた事はありますか?スティックコントロールの基本として必要な4種類のストロークの事で、Rudiments(※)を身につける上でも大切になってきます。今日はそのBasic 4 Strokeを理解し、使いこなせる様にしましょう!!
※ドラムやマーチングで使われる基礎技術。現在Essential40として40種類定められている。

まずは4つのストロークを知る事から始めよう。

Basic 4 Strokeは以下の4つのストロークの事です。

  1. Full Stroke(フルストローク)
  2. Down Stroke(ダウンストローク)
  3. Up Stroke(アップストローク)
  4. Tap Stroke(タップストローク)

更にこれらは2つのグループに分ける事が出来ます。
アクセントストローク

  • Full Stroke
  • Down Stroke

ノンアクセントストローク

  • Up Stroke
  • Tap Stroke

アクセントストロークはアクセントがついた音を打つ時に使い、ノンアクセントストロークはアクセントがつかない音を打つ時に使います。ではそれぞれのストロークがどの様なものなのか、1つずつ見ていきましょう。

アクセントストローク

まずアクセントストロークの大切な点として、高い位置(以降、ハイポジション)からスティックを振り下ろします。それによりアクセントをつける事が出来るのです。これを踏まえた上で以下の2つのストロークを見ていきましょう。

Full Stroke

Full Strokeはハイポジションからスタートして、ハイポジションへとスティックを戻します

Full Stroke

Full Strokeのポイントは

  1. ハイポジションからスタートする=アクセントになる
  2. ハイポジションに戻す=次の音もアクセントになる

打つ音がアクセント且つ次の音がアクセントになる時にFull Strokeを使います。

Down Stroke

Down Strokeはハイポジションからスタートして、低い位置(以降、ローポジション)へとスティックを戻します

Down Stroke

Down Strokeのポイントは

  1. ハイポジションからスタートする=アクセントになる(これはFull Strokeと同じ)
  2. ローポジションに戻す=次の音はノンアクセントになる

打つ音がアクセント且つ次の音がノンアクセントになる時にDown Strokeを使います。

ノンアクセントストローク

ノンアクセントストロークは、ローポジションからスティックを振り始めます。打面をチョンと触る様な感じです。それによりノンアクセントで弱い音を出す事が出来ます。これを踏まえた上で以下の2つのストロークを見ていきましょう。

Up Stroke

Up Strokeはローポジションからスタートして、ハイポジションへとスティックを戻します

Up Stroke

Up Strokeのポイントは

  1. ローポジションからスタートする=ノンアクセントになる
  2. ハイポジションに戻す=次の音はアクセントになる

打つ音がノンアクセント且つ次の音がアクセントになる時にUp Strokeを使います。

Tap Stroke

Tap Strokeはローポジションからスタートして、ハイポジションへとスティックを戻します

Tap Stroke

Tap Strokeのポイントは

  1. ローポジションからスタートする=ノンアクセントになる
  2. ローポジションに戻す=次の音はノンアクセントになる

打つ音がノンアクセント且つ次の音がノンアクセントになる時にUp Strokeを使います。

実際にどの様に使うのかを見てみよう

譜例①

例えばこの楽譜。

譜例1

この場合のそれぞれのストロークはどの様になるでしょうか?

まず1打目。1打目はアクセント、そして2打目がノンアクセントなので…

Down Stroke

になります。

では2打目。2打目はノンアクセント且つ次の3打目がアクセントなので…

Up Stroke

になります。

1打目:Down→2打目:Up→3打目:Down→4打目:Up…以降繰り返し

そのまま3打目以降もDown StrokeとUp Strokeの繰り返しです。ハイポジションからスタートして、打ち終わった後にローポジションで止める。ローポジションから打面を触った後にハイポジションに戻す。この動きを練習しましょう。

譜例②

それでは同じ譜面でも手順が変わったらどうでしょうか?

譜例2

まず1打目はアクセントなのでFull StrokeかDown Strokeになります。ここで気を付けるのが手順です。譜例①は全て右手でしたが、ここでは右左交互です。1打目がFullになるかDownになるかは次の右手=3打目で決まってきます。

3打目を見てみるとアクセントですね。つまり1打目の右手はアクセント→アクセントとつながるので

Full Stroke

になります。その後も右手はずっとアクセントなのでFull Strokeが続く事になります。

では左手はどうでしょうか?2打目の左手はノンアクセントなのでDown StrokeかTap Stroke。次に見なくてはならないのが4打目の左手です。4打目の左手もノンアクセントなのでノンアクセント→ノンアクセントと続き

Tap Stroke

となります。左手はずっとTap Strokeの繰り返しですね。

1打目(右手):Full→2打目(左手):Tap→3打目(右手):Full→4打目(左手):Tap…以降繰り返し

動画で確認しよう。

上の譜例①、譜例②について解説した動画があります。こちらで実際の動きも含めて確認してみましょう。

『Basic 4 Strokeって何?』に答えます!!

最後に:まずはしっかりとした基礎を身につけよう

世の中には色々な演奏技術が溢れています。その中には『これが出来れば速く打てる様になる』といった魅力あふれるものもあるでしょう。しかしその前に、まずは基礎を身につけてしっかりした土台を作り上げる事が大切です。素晴らしいドラマーは皆、基礎がしっかりしています。目で見える凄さだけにとらわれる事なく、見えない部分である基礎をしっかり作っておきたいですね。

冒頭にも書きましたが、いずれRudimentsを学ぶ時にもこのBasic 4 Strokeは必要になってきます。今のうちから少しずつ取り組んでみて下さい。

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