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『Fill-inの後にリズムやテンポが崩れる』を解決する練習法

ドラムレッスン
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皆さんこんにちは、ドラム講師の片平です。ドラムの演奏で欠かす事の出来ない”Fill-in”に関して、こんな悩みを抱えてはいませんか?

Fill-inの後ってリズムやテンポが崩れやすいんだよね…

同じリズムパターンを繰り返しているうちは良いものの、Fill-inを挟むとどうしてもこの様になりがち。ドラムを始めたばかりでこの悩みを抱えている方も多いはずです。逆に言えばリズムやテンポをしっかりキープ出来れば演奏がグッとレベルアップ。これをしっかり出来る様になると、一緒に演奏した人から『演奏しやすい』と言って貰える様になります。こう言われたら嬉しくなりませんか?

今日の記事ではその為に大切な練習や楽譜の捉え方について書いていますので、是非最後まで読んでみて下さい。

『テンポが安定していて演奏しやすいね』と言って貰える様に頑張ろう!!

何故、リズムやテンポが崩れるのか

まずはこちらの楽譜を見て下さい。今日の課題です。

課題となる譜面

まず1段目のリズムパターンは右手8分音符でスタート。その段の最後にFill-inがあります。8分音符、16分音符が使われたものです。そして2段目に行き、右手4分音符のリズムパターン。

テンポ自体はずっと一定ですが、その上で演奏されるリズムが8分音符→16分音符→4分音符と目まぐるしく変化します。急に細かい音符になったり、そうかと思えば4分音符で1音1音の間隔が大きくなったり。ドラムを演奏する上で、この様な変化がテンポやリズムが崩れる大きな原因となります。

ではこの変化をしっかりと演奏する為にはどの様な点に気をつければ良いのでしょうか?その為の2つのポイントを見ていきましょう。

練習をする上での2つのポイント

チェンジアップをしっかり出来る様にする

『チェンジアップ』という名前はドラムをやる上で良く出てくるので押さえておきましょう。土台となるテンポは一定のまま、上で演奏するリズムを変えていく事です。この様なエクササイズが良く練習に使われます。

チェンジアップエクササイズ①

まずはメトロノームを♩=70にしてやってみましょう。テンポを一定に保ったまま4分音符→8分音符→3連符→16分音符と音数を増やしていきます。音数が増えるタイミングでどうしても速くなりやすいので気をつけて下さい。手だけで出来る様になったら右足を4分音符で踏みながらチャレンジ!!

チェンジアップエクササイズ②

そして練習時に大切になるのがカウントをつける事。このエクササイズの一番の目的がフレーズが変化してもテンポを一定に保つという点。練習の時はメトロノームを使えば確認出来ますが、本番は自分の感覚が頼りになります。その為にカウントをつける事で体内で一定のテンポを保つ練習をします。

エクササイズを練習する時の注意点をまとめると、

  • まずはゆっくりとしたテンポから
  • 1,2,3,4のカウントをつけて

この2つを守るようにしましょう。実際の演奏の様子を動画でチェック!!

楽譜の捉え方に気をつける

楽譜は2段に分かれていても音楽は続いている

改めて今日の課題の楽譜を見てみましょう。1段目の最後にFill-inが書いてあって、次のリズムパターンは2段目に書いてあります。この様に書かれるとどうしても1段目はFill-inまで、そして2段目から新たなパターンがスタートと捉えてしまいがちです。

Fill-inを単体で捉えがち

しかし、これはあくまで楽譜上の事だけで音楽はずっと続いています。ですのでドラムもFill-inを含めた前後を続けて捉える様にする事が大切です。

赤線部分を繋がりとして捉える

Fill-inに入る前のリズムパターンから2段目最初の2拍目辺りまでを一つの繋がりとして捉え、練習します。8分音符のリズムパターン→16分音符のFill-in→4分音符のリズムパターンと変化するフレーズ。ここで役に立つのが先ほどチェンジアップです。先程のエクササイズが出来れば、8分音符→16分音符→4分音符とフレーズは変わっても土台であるテンポをしっかりキープ出来ますね。

この様に『楽譜は切れていても音楽は切れていない』という点を意識する事が大切です。各セクション毎に練習するのも勿論アリですが、”つなぎの部分こそ”綺麗に演奏できる様に練習しましょう。

音楽は最初から最後まで繋がっているね。

テンポキープに意識を置く為に、まずは練習台での練習を

では実際にこのフレーズを練習します。

今日の課題

今回の最大の課題は『テンポキープ』。リズムが変わってもテンポを一定に保つ事に意識を置きたいので、練習台を使って上のパターンを練習してみましょう。練習台をこんなイメージで眺めてみて下さい。

ドラムセットをシュミレーション

ハイハットに関しては練習台上で腕を交差すると打ちにくくなるので、フロアタムと同じ位置を打ちましょう。

これでメトロノームもしっかり聞けますし、自分のカウントや音符を正確に打てているかも聞こえますね。ドラムセットでやるとどうしても出てくる音に気を取られがちです。また練習台に比べて音粒がハッキリしないので、正確に打てているかが分かりにくいです。ですので、まずはドラムセットでやる前に練習台で取り組む事をお勧めします。私は専門学校時代にかなり練習台での練習に力を入れていました。

この練習台での練習方法についてはこちらの記事で詳しく書いていますので、参考にして下さい。その上で今日の課題である楽譜のフレーズを練習台で練習してみましょう。

最後に:しっかりとしたテンポでメンバーも安心して演奏出来る

さて、今日の記事は如何でしたでしょうか?ドラムがしっかりとテンポをキープ出来ると、他のメンバーが自分の演奏に集中する事が出来る様になります。これにより、ドラムだけでなくバンド全体の演奏が良くなりますね。勿論ライブの中で多少テンポが崩れることはあるでしょう、人間ですから。

それが音楽の範囲内であれば大丈夫ですが、極端にテンポが崩れてしまうと聞いているお客さんも『ん?』となりかねません。一緒に演奏してるメンバーも、テンポに気を取られて自分の演奏に集中出来なくなってしまいます。まずはドラムのしっかりとしたテンポキープで土台を作り、その上でメンバーやお客さんが安心して音楽を楽しめる様にしましょう。

今日の記事を参考に練習をして、自分のリズム•テンポキープに磨きをかけましょう!!

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