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ドラムスティック「NOVA7AN」レビュー!Vic Firth7ANとの比較

ドラムスティック NOVA レビュー 楽器レビュー
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先日サウンドハウスでドラムスティックを探している時に「ん?このNOVAってどこのメーカー?」ってなったんです。皆さんはこの「NOVA」というドラムスティック、気になったことありませんか?

私は気になって、思わず購入してしまいました。この記事ではそのスティックのスペックや特徴、音などを紹介しています。

NOVAスティックの購入を検討している人は参考にしてください。

ドラムスティック「NOVA」って?

ドラムスティック「NOVA」はドラムスティックメーカーVic Firthのセカンドブランドです。

初めにこの「NOVA」というスティックを見たときは「ん?新しいメーカー?」と思いました。皆さんもそうだったのではないでしょうか?

てっきり新しいメーカーだと思っていました。

しかしこの「NOVA」スティックは新しいメーカーではなく、Vic Firthの厳しい検品基準を残念ながら通過出来なかった製品のブランドです。Vic Firthは「パーフェクト・ペア」という名前をスティックにつけており、その検品基準はとても厳しいものになっています。

なので基準を通過出来なかったとはいえ、とても品質が高いのがドラムスティック「NOVA」です。

ドラムスティック「NOVA」の特徴

NOVAの最大の特徴は価格の安さです。

たとえばこの記事で紹介する7ANですが、

  • Vic Firth7AN…1,680円(1ペア)
  • NOVA7AN…850円(1ペア)

※ともに「サウンドハウス」商品価格

と、NOVAスティックの圧倒的な安さが目立ちます。Vic Firthスティックの約半分の値段で買えてしまうのです。

スティックの値段もだんだん上がってきて、1ペア2,000円に近いものが多くなってきました。スティックは消耗品だけに、値段が上がると大変なんですよね。その中でこの値段を目にすると「安っす!」となってしまうのは避けられません。私も思わず自分の目を疑ったくらいです。

安くて質のいいスティックであれば、購入するのには十分な理由ですよね。それでは値段以外のスペックに違いはあるのでしょうか?

Vic Firth7ANとNOVA7ANを比較してみましょう。

「Vic Firth7AN」と「NOVA7AN」の比較

2種類のスティックを比較して表にまとめました。

Vic Firth 7ANNOVA 7AN
太さ×長さ13.7×394mm13.7×394mm
重さ(1ペア)86g101g,106g
ショルダー長さ9mm6.5mm
Vic Firth7ANとNOVA7ANの比較

太さと長さ

これはどちらのスティックも同じ13.7×394mmになっています。スティックの中では細め×短めの作りで、取り回しがしやすい印象です。

ただ、下の画像のようにチップの形状が同じ7ANでも全然違います。細かい打感や音を気にする人は注意が必要です。音については後ほど動画で紹介しています。

ドラムスティック NOVA レビュー
チップの形が全然違う

重さ

これは全く違います。

Vic Firth7ANが86g(1ペア)、NOVA7ANが101gと106g(1ペア)です。

※NOVA7ANは2ペア計りました。

ドラムスティック NOVA レビュー
Vic Firth7ANの重さ
ドラムスティック NOVA レビュー
NOVA7ANの重さ1
ドラムスティック NOVA レビュー
NOVA7ANの重さ2

この後で書くショルダーの形の影響もありますが、NOVAの方が振った時に圧倒的に重く感じます。人により軽い、重いの好みは違いますが、同じ7ANでも重さが全然違うので注意してください。

ショルダー長さ(チップを含む)

Vic Firth7ANが先端から9mm、NOVA7ANが先端から6.5mmです。同じ7ANでも全く違います。

ドラムスティック NOVA レビュー
ショルダーもだいぶ違う

このショルダーですが、そこが長ければ長いほどスティックの重心が後ろに寄るので、振り心地が軽くなります。逆にショルダー部分が短いと重心が前に寄るので振り心地が重くなります。

先ほどのスティックの重さとこのショルダーの長さの関係で、NOVA7ANの方が振った時にだいぶ重く感じるんです。Vic Firth7ANの軽さに慣れている人が使うと、「あれ?重くない?」となる可能性があるので注意が必要です。

「Vic Firth7AN」と「NOVA7AN」の音の比較

2種類のスティックを使って、ライドシンバルとハイハットで音の違いがあるかを比べてみました。

ライドシンバルで音の比較
ハイハットで音の比較

ライドシンバルにしてもハイハットにしても、スティックの重さが音に出ている感じがします。同じ7ANという名前ではありますが、だいぶ音が違うので選ぶ時は音の好みに気をつけたいですね。

「Vic Firth」と「NOVA」どちらがおすすめ?

質を重視するのならVic Firth7AN、価格を重視するのならNOVA7ANです。

Vic Firth7ANは厳しい検品を潜り抜けただけあって、全体的な仕上がりがとても綺麗に感じます。特に木目であったりスティックの発色、全体のバランスなどです。やはりNOVA7ANはその辺りの美しさがVic Firth7ANに比べるとだいぶ劣って見えます。ただ、その分だけ価格が安くなっているのがメリットですよね。

じゃあ、それが演奏に直結するかといったらそれはまた別の話です。比較の所でも書きましたが、正直にいうとこの2種類のスティックは全くの別物と言っていいくらいにスペックが違います。特にそれが振り心地に大きく影響していて、明らかに振った時の重さの違いを感じられるほどです。

振った感じの重さはVic Firth7AN<NOVA7ANなので、軽めの振り心地を求める人はVic Firth7ANを、重めの振り心地を求める人はNOVA7ANがオススメです。なかなかNOVAを試奏できる楽器屋さんもないでしょうから、購入の際の参考にしてくださいね。

ちなみに私は重めの振り心地のNOVA7ANを目一杯長く持って、パワーを出せるようにしています。よって、かなり重めの振り心地です。

ドラムスティック「NOVA」まとめ

Vic Firthのセカンドブランドとはいうものの、スペックではだいぶ大きな違いがありました。

  • 太さ、長さは同じ。チップの形状は違う
  • 重さはNOVAの方が1ペア15~20g程度重い
  • ショルダーはVic Firthの方が長い

振り心地もだいぶ違うので、Vic Firthの廉価版ではなく全く別のスティックとして考えた方が良さそうです。その上でNOVAのスティックが手に馴染むようであれば、値段も安いのでオススメです。

今はスティックの値段がどんどん上がっているので、価格が安いものの中から自分の手に合うものを探してみるのもいいですね!

「Vic Firth7AN」「NOVA7AN」商品リンクはこちら

動画内で使用しているオススメの機材について紹介します。各商品の画像をクリックすると国内最大級の楽器オンラインショップ『サウンドハウス』さんの商品ページに飛びます。多くのミュージシャンが利用するショップですので、安心してお買い求め下さい。対応、発送なども非常に丁寧で速いですよ。

Vic Firth7AN

コンピューターペアリングシステムで木材の微妙な個体差を読み取り、最適なペアマッチング。高度な技術と洗練された品質を誇るVIC FIRTH。伝統的な7Aに、強力なアタックを生み出すナイロンチップ仕様。

NOVA7AN

NOVA製ドラムスティック、N7AN。ヒッコリー材とナイロンチップを採用し、クリアなアタック音と暖かみのあるサウンドを表現可能です。13.7㎜と少し細めのサイズ。

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