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クリニックでプロドラマーが口を揃えて言っていた事とは?

ドラムレッスン
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皆さんこんにちは、ドラム講師の片平です。タイトルを見ると『何を言っていたんだろう?』って気になりますよね。先に答えを書いておきます。

『ゆっくりから練習する』

これです。

今日の記事では『ゆっくりから練習する事』について書きます。ドラムをこれから始める人や始めたばかりの人にとっても大切です。この記事を読んで『ゆっくり練習する事の大切さ』を理解し、より良い練習に繋げましょう。

専門学校時代に見た沢山のクリニック

プロフィールにも書いてある様に私は「Musicians Institute』というロサンゼルスにある専門学校を卒業しています。そこでは定期的に第一線で活躍するプロミュージシャンを招いてのクリニックが開催され、私も常に参加していました。実際の演奏を生で見て、その音をリアルに聞けた事は素晴らしい財産となって私の中に残っています。

そのクリニックで皆さんが口を揃えて言っていたのが、上に書いた『ゆっくりから練習する』という事。クリニックに来るドラマーは第一線で活躍しているので、当然どんなフレーズでもかなりの速さで演奏します。その様子を見ると自分も『こんな風に速く演奏したい』と思う所。これは皆さんもきっとそうですよね。しかしそこを制する様に言われていた言葉です。

では『ゆっくりから練習する』事が何故大切なのか、考えていきます。

ゆっくりから練習する事の大切な点3つ

1つ1つの動きを丁寧に確認出来る

例えばParadiddle(パラディドル)を練習する時。ParadiddleなどのRudimentsを練習する時には1打1打の動きをしっかり確認する事が大切になります。どこで手を持ち上げるのか、打った手をどの位置に戻すのかなどを丁寧に覚える必要があります。下の記事にその事について書いてあるので是非読んでみて下さい。

この1打1打の動きを確認する為にはゆっくり練習する事が大切です。ゆっくりの時にしっかり動きを確認する事で、テンポを上げた時に綺麗で無駄の無い動きに繋がりますね。まずは焦らずに1つ1つの動きを丁寧に確認するように心がけましょう。

音の粒だち、並びを確認できる

ドラムの演奏の質を上げるために『音を綺麗に並べる』のは必須。どんなに速いフレーズを演奏しても音がグチャグチャでは意味がありません。より良い演奏にする為に、まずはゆっくり綺麗に音を並べる事から始めましょう。例えばXの『紅』。演奏してみたいと言うドラマーの方も多いのでは無いでしょうか?

上の動画の5:16からドラムは両足の連打です。音数も多くなり1音1音の間も小さくなりますが、その1音1音をしっかり出す事が曲のパワーにつながります。いくら音が繋がっているからと言って誤魔化すのはダメ。ゴチャゴチャっとなってしまっては、格好良く聞こえません。最初にゆっくり練習する事でその音の並びや粒だちをしっかり作り上げてからテンポを上げましょう。

力まずに練習出来る

ドラムのを速く演奏しようとするとどうしても付きまとうのが『力み(りきみ)』。シングルストロークを速いテンポでやっていると気がついたら「腕が〜」となっている事ってありませんか?そんな時はテンポを落としてゆっくり打ってみましょう。

その時に腕のどの部分(関節、筋肉)を動かしているのかを意識し、そこの部分の力を抜くつもりでやってみて下さい。速くなった時に、何故そこの部分に負担がかかるのかを考えてみるのもいいですね。ゆっくりであれば力も抜けるので、その感覚を身体で感じ取ります。それが出来たら少しずつテンポを上げていってみて下さい。

その途中で力みを感じたら、また余裕がある所までテンポを落として力を抜く事を意識して取り組んでみましょう。

『速いのが凄い』を一旦忘れて取り組む

そう、そうなんですよ。どんなフレーズでも『速く演奏すると凄く見える』ものなんです。これは紛れもない事実。それを見てしまうと最初から速く演奏したくなってしまうのはとても良くわかります。

『すげー』

しかし一旦落ち着いて、『速く演奏すると凄く見える』を忘れましょう。

これがあると練習中にどうしても速く演奏したくなります。ただここまでに書いた様に、あくまで最初はゆっくりから。ゆっくり綺麗に出来ないものを速く綺麗に出来る訳がありません。ここは、はやる気持ちを抑えて焦らず丁寧に取り組む事を心がけて下さい。

まとめ

さて、今日の記事は如何でしたでしょうか?とにかく自分の中にある『速く演奏したい』気持ちを抑えて、ゆっくり丁寧に取り組む事が大切です。その分、どうしても時間が掛かりますが、急がば回れ。ゆっくり時間をかけて取り組んだ事が大きな結果につながるはずです。

焦らず、ゆっくりと

焦らず、ゆっくり。これを大切に練習してみて下さい。

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