皆さんこんにちは、ドラム講師の片平です。楽譜を読んでいて「あれ?次どこに行けばいいの?」となった事はありませんか?楽譜には、繰り返しや所定の場所に戻る/飛ぶなどの特別な意味を持った記号が存在します。今日の記事では楽譜を読む時に迷ってしまいやすい
- リピートマーク
- 1,2カッコ
- D.C.(ダ・カーポ)
- D.S.(ダル・セーニョ)
- To Coda(トゥ・コーダ)
の5つについて、どの様に楽譜を追えば良いのか確認します。この5つを理解すれば、楽譜の進み方については殆どOK。譜読みが苦手な方もこの記事をキッカケに少しずつ取り組んでみて下さい。
リピートマーク
リピートマークは「縦太線、縦細線、縦に並んだ2つの点」で書かれる記号で、その記号で囲まれている区間を繰り返します。下の楽譜を見て、どの順番で進むか番号で考えてみましょう。
どうですか?分かりましたか?正解は…
1-2-3-4-1-2-3-4-5-6-7-8
です。改めて確認すると下の楽譜の赤枠で囲んであるのがリピートマークで、そのマークで囲まれた「1,2,3,4」の小節を2回繰り返します。
ですので、まず「1-2-3-4」と演奏した後にもう一度「1-2-3-4」と演奏し、その後で「5-6-7-8」と進みます。リピートマークに関しては囲まれた区間を繰り返せばOKなので、それほど難しくないですね。ただ、ここに『1,2カッコ』が付くと変わってきます。次はその『1,2カッコ』の進み方について確認しましょう。
1,2カッコ
リピートマークを使う時に一緒に『1,2カッコ』が使われる事もよくあります。この『1,2カッコ』が付く場合、どの様に楽譜は進んでいくのでしょうか?下の楽譜を見て、どの順番で進むか番号で考えてみましょう。
どうですか?分かりましたか?正解は…
1-2-3-4-1-2-5-6-7-8
です。まず「1-2-3-4」と進み、先程のリピートマークで1に戻ります。ここからの進み方に気をつけましょう。戻った後は「1-2」と進み、そのまま2カッコの「5-6-7-8」へと飛びます。1回目は1カッコの「3-4」を、2回目は2カッコの「5-6-7-8」を演奏しなくてはなりません。間違って「3-4」を2回演奏しない様に気をつけて下さい。
1回目は1カッコの中身を、2回目は2カッコの中身を演奏します。
D.C.(ダ・カーポ)
次はD.C.(ダ・カーポ)です。これは簡単。この記号の所まで来たら曲の一番最初に戻ります。もう何も考えずに楽譜の一番最初へ目を向けましょう。
D.S.(ダル・セーニョ)
先程のD.C.と似てるけど違うD.S.(ダル・セーニョ)。この記号を見かけたら下の画像、セーニョマークがある所まで戻ります。
当然ですがこのセーニョマークは曲の構成によって付く場所が変わります。D.S.から離れた場所に付いている場合もあれば、意外に近くに付いている場合もあります。『あれ?セーニョマークはどこだ?』とならない様に事前に確認しましょう。
To Coda(トゥ・コーダ)
さて、最後はTo Codaです。楽譜上にTo Codaの文字を見かけたら、下のコーダマークがある所まで一気に飛びます。
このTo Codaについては、D.C.やD.S.とセットで使われる事が殆どです。下の楽譜で進み方を確認してみましょう。
まずはIntroからスタートし、リピートマークがついているA1を2回繰り返します。その後にB1、サビ1と演奏するとそのサビ1の最後にD.S.が付いています。セーニョマークがついているA1に戻りましょう。さてここで一つ大切な事ですがD.S.で戻った時は基本的にリピートしません。ですので戻った時は、A1を1回だけ演奏してそこの最後のTo Codaから間奏に飛び、そのままサビ2、Endingと進みます。
Intro-A1(×2)-B1-サビ1-A1(×1)-間奏-サビ2-Ending
このD.S.やTo Codaが入ってくるとだいぶ行き先がごちゃごちゃしてきますね。事前に丁寧に確認する様にして下さい。
まとめ
さて、今日の記事はいかがでしたでしょうか?楽譜を読む上で音符の長さを理解する事は勿論のこと、この記事で確認した記号の意味をしっかり理解して、曲の進行で迷わない様にする事も大切です。Codaで飛んだ先が物凄く難しいフレーズだった…という事もあり得るので、演奏中に慌てる事がない様に事前にしっかり確認しましょう。
楽譜を読める様になるためには色々な楽譜で経験を積んでいくのが近道。沢山の楽譜を読んで、どんどん慣れていって下さいね。
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