皆さんこんにちは、ドラム講師の片平です。今日の記事は簡単ドラム。マカロニえんぴつ『洗濯機と君とラヂオ』にチャレンジしてみましょう。
結成10周年を迎えたマカロニえんぴつ。バンドでコピーする方も多いのでは無いでしょうか?この曲はテンポも速く、原曲通りに演奏するのは大変ですよね。そんな悩みを解決する為に、この記事では初心者の方も演奏しやすいアレンジをしたバージョンを紹介します。
難しい曲でも1つずつ取り組めば大丈夫。それでは早速見ていきましょう。
『洗濯機と君とラヂオ』ってどんな曲?
『洗濯機と君とラヂオ』は2017年2月15日にリリースされたミニアルバム「s.i.n」に収録された1曲。歌詞の内容についてはこちらのサイトで詳しく考察されているので是非ご覧ください。
ラヂオの「ヂ」表記が少し懐かしい雰囲気を醸し出していますよね。
まずは動画で確認しよう
それでは各セクション毎に見ていきましょう。見出しにデモ演奏動画の時間を書いておきますので、動画を見る際の参考にして下さい。
各セクション毎に見ていこう
Intro(デモ演奏動画0:00~)
まずはIntroです。
ここで気をつけたいのは2ヶ所。楽譜の赤線を引いてある部分と最後のFill-inの手順です。
赤線を引いてある部分は左右同時になります。この“左右同時打ち”が想像以上に難しい。最初の方は同時に打てていても、気が付いたら左右バラついてしまうものです。ゆっくりとしたテンポから速いテンポまで、そして小さい音から大きい音まできっちり左右を揃えて出来る様に気をつけましょう。
そして最後のFill-in。ここは手順に気をつけます。RRL RLRです。この手順が演奏しやすいのでオススメです。
A1,2(デモ演奏動画0:13~)
次はA1,2です。
まずリズムパターンは足4つ。左手スネアと右足ベースドラムをしっかり揃えます(楽譜1)。
2段目からは右手ライドシンバルで4分音符。2小節目3拍目のスネアを打った直後にシンバルを手で止めます(動画0:27~参照)。実際のシンバルは金属なので、手を怪我しないように下からシンバルをすくい上げるイメージで音を止めましょう(楽譜2)。
ここではあと一つ、4段目最後のFill-inについて。最初の2拍の手順はIntroで解説したものと同じです。右足が4分音符でつく(右手と重なる)ので注意。後半3,4拍目は右左交互の16分音符です(楽譜3)。このFill-inに関しては動画の4:58~で解説しています。
B1(デモ演奏動画0:42~)
ではB1です。
ここのリズムパターンは特徴的で右手ライドシンバル、2拍目がタムです。左手タム⇄スネアを行ったり来たり。そして5小節目ですが、よくあるキメの形ですね。どのタイミングでシンバル、スネアを打つのか確認しましょう(楽譜4)。
1拍目にクラッシュ、2拍目の表にスネアを入れた後のクラッシュは2拍目裏です。そして3拍目表をしっかり感じとって3拍目裏にスネア、4拍目にクラッシュを入れます。楽譜上の「+」マークはそれぞれの裏拍の意味です。
サビ1(デモ演奏動画0:50~)
やってきました1回目のサビ。
ここで確認したいのはハイハットオープン・クローズのリズムパターン。このパターンのポイントは両足を同時に踏むこと。詳しくは動画の7:49~で解説しています。色々な今日で使われるパターンなので、しっかり身につけましょう。
A3(デモ演奏動画1:23~)
次はA3です。
最後のFill-inに注目します。ここは4拍目の裏にクラッシュとベースドラムでアクセント。その為に大切になるのが4拍目頭のスネアです。このスネアをしっかり拍の頭に落とさないと、裏拍のクラッシュのタイミングがずれてしまいます。まずは4拍目頭のスネアをしっかり打てる様に練習し、その後でクラッシュを入れていましょう(楽譜5)。動画10:21~で解説していますのでご覧下さい。
B2(デモ演奏動画1:34~)
B2です。
ここでは小節またぎの部分を確認します。前のA3からの入り、そして3小節目の入りの所で小節を跨ぐフレーズが出てきます。この様なフレーズを演奏する時に大切になるのが、跨ぐことで消えてしまう音をしっかり感じ取る事。下の楽譜の赤枠で囲まれている部分です。それぞれ1拍目の頭になるのですが、ここをしっかり感じ取りましょう(楽譜6)。そうする事でテンポが安定します。A3と合わせて動画10:21~で解説していますのでご覧下さい。
サビ2、間奏(デモ演奏動画1:43~)
サビ2と間奏を一緒に見ていきましょう。
ここで確認したいのは1ヶ所。間奏部分のリズムパターンの右手がライドシンバルのベルになると言う点です。ハイハットでは出来る事でもライドシンバルになると出来ない事もあるので、ハイハット/ライドシンバルどちらでも出来る様に練習しましょう。
C(デモ演奏動画2:15~)
曲も終盤、Cです。
Cで使われるのがFlam(フラム)と言う打ち方。これは装飾音符と呼ばれる小さい音符を前につけて打ちます。右手左手どちらが先でも大丈夫ですが、同時打ちにならない様に気をつけましょう。Flamの打ち方についてはこちらの動画で解説していますので参考にして下さい。
サビ3(デモ演奏動画2:38~)
もう一息、サビ3です。
最初に出てくるのが5小節目からのクロススティック。スネアの部分がバツ印で書かれている部分(楽譜7)。スティックのグリップエンドと手をスネアヘッドの上に置いて、リム部分を打ちます。文字で説明するのも難しいので、動画14:29~で映像で実際にご覧下さい。
次に4段目の3,4小節目。このFill-inのリズムを確認します。3小節目は1拍目にクラッシュとベースドラム、2拍目頭にベースドラムから裏拍にスネアとハイハット。3拍目裏にベースドラムを入れて、4拍目にスネアとフロアタムです。そして4小節目は1拍目にスネアとフロアタムを8分音符で2打、2拍目を休んで3,4拍目にスネア16分で打ちます。表拍で打つのか裏拍で打つのかを明確に。何となくで打たない様に気をつけましょう(楽譜8)。下楽譜の「+」マークは裏拍を表します。動画16:44~で解説しています。
Ending(デモ演奏動画3:25~)
ここまでお疲れ様でした。Endingです。
ここでは最後のFill-inを確認します。1拍目が休み、2拍目に開いたハイハットを打ち、3拍目から4拍目に向けてタムを降りていき最後4拍目裏にハイハットとスネアでビシッとしめます。終わりよければ全てよし。ここは気をつけましょう。動画18:32~で解説しています。
まとめ&楽譜ダウンロードはこちら
本日の記事は如何でしたでしょうか?テンポが速く難しい曲ですが、1つずつ課題を確認しながらまずはゆっくり取り組んでみて下さい。テンポを落として全体を通せる様になってから少しずつ速くしていくのが良いです。焦らずにチャレンジしてみましょう。
楽譜のダウンロードはこちら
https://tomo-drum.com/drumscore/sentakuki.pdf
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動画内で使用している機材はこちら
動画内で使用しているオススメの機材について紹介します。各商品の画像をクリックすると国内最大級の楽器オンラインショップ『サウンドハウス』さんの商品ページに飛びます。多くのミュージシャンが利用するショップですので、安心してお買い求め下さい。対応、発送なども非常に丁寧で速いですよ。
電子ドラム:ATV aDrums Expanded Set
値段は高いですが、音はとても良いです。ATVストアと言うお店で、楽器の音を太鼓/シンバル別にダウンロード(購入)出来るのが大きな特徴。各太鼓を全て別のメーカーの音にするといった生ドラムでは難しい贅沢も出来ちゃいます。メトロノームなどの練習機能はついていませんので、注意が必要です。
ペダル:dw9002PC
このdw9000シリーズの動きの滑らかさはとにかく素晴らしいです。このペダルを踏んだら他のペダルが踏めなくなるといっても大袈裟ではないくらい。値段は高いですが思い切って購入して長く大切に使える、そんな素晴らしい1台。
ハイハットスタンド:DW5500d
dwと言う事でハイハットスタンドも動きが滑らか。フットボードが意外に短い(足が大きい人は大変かも)と言う点と、重量があると言う点は注意が必要です。
スティック:Vic Firth 5AN
程よい太さ、程よい重さで扱いやすく、チップがナイロンなので欠けないと言うメリットも。持った感覚、降った感覚は人それぞれですがスティック選びに迷われている方は一度手にとってみて下さい。オススメです。
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